知ってた? 浴衣の「文様」に秘められた意味。
着るのはもちろん、見ているだけでも楽しくて心がウキウキしてしまう浴衣の和柄。色とりどりの花はもちろん、花火や風鈴などの夏のアイテム、最近では鳥やネコなどの可愛らしい動物柄も多く見かけますね。
浴衣に描かれている様々な文様、実はこれらは美しいだけではなく、古来の人々が着る人を想った「願い」が込められているんです!
今回は、中でも代表的な文様の由来をいくつかご紹介しましょう。
「蝶々」女性は健やかに美しく……今も昔も、変わらぬ願い。
艶やかでパッと目を引く蝶々の模様。とても華やかで人気のある模様のひとつです。
特に最近人気があるのが、蝶々と花々が一緒に描かれているゴージャスな柄。若い女性に人気があります。
さなぎから蝶々に羽化する様子から、蝶々には「変化」などの意味合いが込められています。また「ちょう」という音から、長寿祈願にもつながります。
卵から幼虫、羽化して美しい羽を広げる姿から、ずっと健康でいてほしいという願いが込められています。
「トンボ」これで勝ち取る! まっすぐに前へ進めますように。
スッと美しい直線のフォルムを持つトンボも、浴衣の柄で良く見かけます。しなやかな身体と羽根の柄は涼しげなので、見ている方も爽やかな気持ちになりますね。
トンボは通称「勝ち虫」と呼ばれています。力強く飛び、決して後ろ向きには飛ばずに目的地へとまっすぐに向かうトンボの姿を見て名付けられたのでしょう。
縁起物として武士たちの間にも親しまれてきたトンボ、この柄の浴衣を着ているだけで、自然と前に進む力が湧いてきそうですね!
人生、花開く! やっぱり一番人気はコレ。その意味は……?
やはり一番人気は花柄! 芍薬、なでしこ、睡蓮、牡丹などなど……浴衣には様々な花柄が用いられます。最近では洋風の薔薇などの浴衣も人気ですね。
いくつかの花柄で選ぶことを迷ったときには、古来の人々がつけた「花言葉」を思い出し、自分にぴったりな言葉で柄を選ぶのはいかがでしょう?
一般的によく見られる柄の牡丹。牡丹の花言葉は「幸福」。その日1日幸福に包まれたい方にぴったりの柄です。
また、恋愛がうまくいっていない方は「愛情」の花言葉を持つ朝顔で。浴衣で過ごす1日をハッピーにするのは「笑顔」という花言葉の撫子を!
いかがでしたか? 何気なく選ぶ浴衣の柄にもたくさんの意味を持っています。お気に入りの一枚にも深い意味が込められていると思うと、浴衣選びがますます楽しくなりそうですね!