ウソ? ホント? 実は理由があった! 日本古来から由来する「言い伝え」
本当かウソだかは分からないけれど、母親からおばあちゃん、そのまた先……と、いつ、誰が言い出したかは分からないけれど、当たり前のように誰しも信じている「言い伝え」というものが、日本にはたくさん存在します。
例えば、車で道を走っている時、対向車線に霊柩車を見かけたら、とっさに親指を隠してしまうことはありませんか?
なぜだか分からないけれど、日本人なら「こうしなきゃ!」と信じて疑わない言い伝えを紐解いてみたいと思います。
雷が鳴ったらすぐにお腹を隠す! でもこれって実は……?
これから夏になると、大気が不安定になることから雷がよく鳴ります。
すると「雷が鳴ったらおへそを隠しなさい!」という言い伝えが全国的に広まっていますね。
雷様におへそを取られてしまうから、と、寝苦しい夏にパジャマの裾をグイッとズボンの中に入れたり……。
でも実は、この言い伝えには、お子様を大切に守る親心があるんですよ。
ゴロゴロと雷が空を響くと、これから雨が降る、という合図。雨が降ると急激に気温が下がります。ですが、子供の頃は寒暖の差は気にせずにおなかを出して寝ていた記憶がありませんか?
気温が下がっても気にせずにお腹を出して寝ていたら、翌朝ひどく腹痛になってしまったり……この言い伝えは、大事なお子様がお腹を壊したり、寝冷えをしないために作られた言い伝えだと言われているんです。
猫の天気予報ってアテになるの?
近頃は空前の猫ブーム! 自由気ままな猫ちゃんたちの仕草に癒されている方も大勢いらっしゃいます。
そんな猫にまつわる言い伝えで最もポピュラーなのが「猫が顔を洗うと雨が降る」と言うもの。
猫が顔を洗う理由は二つあります。まずは、口の周りについた食べ物の匂いを消したいから。もうひとつは、猫たちにとってのセンサーであるヒゲのお手入れをしているため。高さや幅、周囲との距離を測るためのヒゲは、猫たちにとって重要なんです。
実はここが、この言い伝えの重要なヒントなんです!
好感度センサーである猫のヒゲは、湿度計の役割もあるんです。湿度が上がると大事なヒゲが下がってきて、センサーが鈍くなってしまう……だから猫は顔を洗ってヒゲを整えて、万が一の事態に備えるんですね。
だから「猫が顔を洗うと雨が降る」という言い伝えは、まんざら嘘でもなさそうです。湿度が下がっている証拠ですから、折りたたみ傘を持ってお出かけするのも良いかもしれませんね。
いろいろな言い伝えや、伝説、そして歴史
様々なことを思いながら、日本文化に触れそして、夏という短い楽しい時間を過ごしてくださいね。もちろん浅草の夏はやっぱり!!浴衣ですよね 浴衣レンタルして闊歩したらまた違う歴史や日本が見えるかもしれませんよ♪